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2009
12/11

先日、NHK-hiで中国の住居「ヤオトン」を紹介する番組がありました。
ヤオトン、とは、黄土を掘って作った独特の地下住居です。
取材が訪れたのは山西省三門峡という、洛陽から西安方面へ行ったあたり。
孟嘗君の鶏鳴狗盗の故事で知られる函谷関はこの近くのようです。
ヤオトン、建築の授業で習いはしましたが、じっくり見るのは初めてです。

一辺10m、深さ6mほどの正方形の穴を地面に垂直に掘り、
次にこの正方形に面して横穴を掘って、その横穴を住居としたものです。
正方形の穴の部分は、あたかも中庭のように機能します。こんな感じ↓

yaoton.jpg

上部の土の重さに耐えられるように、横穴はアーチ状になっています。
アーチの天井は中庭に向かって高くなるため、室内で火を炊いても煙は外に逃げていきます。
床も、水が入らぬよう中庭に向かって傾斜がつけられているようです。
中庭からは光が取り込まれ、イスラム圏の住宅にも似た印象を受けます。
横穴は人間が住むだけでなく、家畜小屋としても使用されるとか。

黄土は粘りがあるので、掘っても崩れにくい。
地中住居なので冬は暖かく、夏は涼しい。
ただし、すべて土で出来ているから、土ぼこりが常に少しずつ落ちてくるそうで、
毎日の丁寧な掃除が欠かせないのだとか。

10m×6mという黄金比に近いプロポーションの壁面にアーチが連なるファサードは
ほどよい緊張感があって
「土」という素朴な素材ながら洗練された印象を受けました。

若い人は仕事のある都会へ出てゆき、
またヤオトンは1軒の家のために多くの土地をつかうので、
普通の地上の家に移ると行政から補助金が出るそうです。
そのためヤオトンに住む人はどんどん減っているそうです。
手入れをしなければ土に戻るヤオトン。
「住み手がなくなれば元の形に戻る」、エコとかナチュラルライフなんて超えた
生き物のすみかとして無理のない形だと思いました。

中国の住居として有名なのは、他には客家の円形土楼があります。
ドーナツ状の集合住宅で、何百人も住める要塞のような住居です。
こちらは世界遺産として登録されています。
ヤオトンもいくらか残す価値は十分にあると思うのですが、
宿泊施設や展示施設に転用されないのでしょうか?
私は是非泊まってみたいです。一緒に番組を見ていた娘も「お泊りしたーい」と言っていました。
プロフィール

h tomo

Author:h tomo
江戸川区南葛西で活動する
建築設計事務所です。
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