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2014
04/21

小3娘と大ヒット中の映画「アナと雪の女王」吹替2Dver.を観に行きました。
(激しくネタバレにつき「まだ見てないしネタバレ大嫌い」という方Uターン推奨します)
(しかも長文です)
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<映画鑑賞後、当日の自分のツイート>
 ・アナと雪の女王吹替で見てきた。歌すごくうまいな!ストーリーはBUMPの
  ハンマーソングと痛みの塔(タイトルあやふや)×女性はいかに生きるか、という印象。

 ・改めてアナと雪の女王感想。エルサが雪山に登って氷の宮殿をガンガン建てるシーンが
  一番わくわくした。ああいう創造の喜びを現実世界(=自分の国を治めること)と
  共存させることはやはり無理なのか。

 ・自分の開放と創造を一番にしつつ現実世界で折り合いつけて生きる
  となると、草間彌生みたいになるのかなあ、とふと思ったり。


…見終わった直後から、「すごく良かったけど何かすっきりしない」という気分のようです。
他にモヤモヤしてる人いないのかな…とネットの海を見渡せど
目につくのは大絶賛の声ばかり。
仕方なくモヤモヤの原因を整理するためにこの文章を書いています。

まず、なんと言っても、誰もがそう言うだろうけれど、
エルサが「Let It Go」を歌いながら輝く氷の宮殿を屹立させる、
あのシーンの高揚感が素晴らしい。


王族の紫のマントを捨て、きっちりと結いあげられた髪をふりほどき、
歩きかたひとつ取ってもエルサの心が開放されていく様がよくわかる。
この場面を大画面で、良い音響で、沢山の観客と一緒に観るために
もう一度1800円払って劇場へ行きたい、と思うほどのカタルシスに満ち溢れています。

で、ある意味このシーンが素晴らしかったせいで、
私は結末ですっきりしない気持ちを抱えてしまった。
広場をスケートリンクにし、雪だるまのオラフに「マイ雪雲」をプレゼントし、
力を平和的に使い理想の女王として生きるエルサ。
れりごー英語版で "That perfect girl is gone”って言ってたのに、
結局優等生に戻るんだ、へー。
学生時代に尖った絵を描きまくっていた同級生が、20年後文化センターで
中高年相手に静物画教えているのを見てしまったような違和感を覚える。
「あなた、これから先もずっと本当に満足?
氷の宮殿を創った時の、あのぞくぞくする気持ちをまた味わいたくはない?」
と、ディズニー的な魔女になって意地悪な言葉を耳元でささやきたい。
別に氷のモンスターと化したエルサが見たいわけではないけど、
もっと高次元での「自分の能力と現実の融和」を目指してほしかった。
それがたとえ茨の道でも。

そしてあまりにテンポよく執り行われる
ハンス王子の幽閉と強制送還、鼻メガネ公爵の国との交易中止。
エルサは自分の圧倒的な力と「社会」との摺り合わせ
という、堅実で現実的な道を選んだのだから、
友好的とはいえない相手とも共存していく道だって探れただろうに、
その可能性を早々に断ち切る怒涛の結末に
「あらららら…」と置いてけぼりにされてしまいました。

例えばいくつかのジブリ映画だと、不条理かつ逆らえない現実
(戦争だのダイダラボッチだの月への強制送還だの魔法による主人公の老化だの…)
のなかでどうやって自分を諦めずに生きるか、というテーマが通奏低音として流れていて、
私がジブリ好きなのはその部分なのだけど、
この映画は不都合なものはあっさり切り捨ててしまうんだ…うーん。もやもや。

なんてことを考えずに、ただただ「おもしろかった!」とうれしそうな娘が
正直うらやましいです。
あとエルサ語りに終始してアナのことがまるで出てきませんね。自分でもびっくりした。
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プロフィール

h tomo

Author:h tomo
江戸川区南葛西で活動する
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